いささか未来小説のようですが、日本の人口は「2082年に半減」します。国の人口問題研究所の推計です。大きな間違いはありません。「半減」の大きな要因は、高齢者の死亡数の増大もありますが、それ以上に出生数の持続的かつ構造的な大幅減、それが問題です。
この流れは学校経営はもちろん、同窓会活動にも辛抱強く持続的な「改革」「改善」を不可避的に求めてきます。学校経営面では受験者人口が減少していく中、いかに優良な人材を獲得するか。そのための改革はすでに始まっていますが、時代即応の教育プロクラムをタイミング良く継続的に展開していくことが「ブランド力」維持、向上のカナメと思われます。
一方、同窓会としては、卒業生が安定的に企業や地域社会の発展に貢献し、「西南はよく考え、よく動く」と高評価を得て、学院のブランド力を「職業社会」からパワフルに下支えしていく。これが少子化本番の時代へ向けてのわれわれ同窓会、卒業生の務めとなります。
この部分はこのさいぜひとも、みなさんのご賛同をいただきたいところです。母校や同窓の元気が、われわれの勇気の源泉でもあることは、永遠の真理だからです。
7月4日に開いた大学同窓会総会は参加者が例年を大きく上回り、まさに百道浜の「紺碧の波」が、会場に一気に押し寄せたような活況を呈しました。この勢いを駆って、地域、職域の支部活動を「ブランド力の一層の強化に資する」方向に向けて、順序良く段階的に準備し、対応していきたいと考えています。
そのため、前提となる職域支部の数的な拡大にまず取り組み、合わせて異業種間の切磋琢磨的交流を推進、職業的人間的な成長の促進にも、つなげていきたいと構想しています。
来年26年5月30日、福岡国際センター(福岡市)で「西南学院同窓会連合会」の総会・懇親会を開催します。中、高、大同窓会が連合しての総会は、初めての試みです。三同窓会がこの時点で総会開催のスクラムを立ち上げたのも、少子化の波に対する同窓会としての問題意識の表出でもあります。改めて通知を出しますが、多くの同窓の皆さんの参加を念願しています。
以上